卒業式
10日は東みよし町の二つの中学校で卒業式が行われ、私は三加茂中学校の卒業式に出席し、PTA会長として祝辞を贈らせていただきました。
以下にその全文をご紹介いたします。
このカール・ブッセの詩は、私が幸せについて語る時よく持ち出す詩です。
そうして、この言葉は、卒業する皆さんにお贈りするとともに、常に自らに言い聞かせている言葉でもあります。
PTAを代表して一言ご挨拶申し上げます。
卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。 無事にこの中学校を巣立ち、羽ばたいていくこの日を迎えられましたのも、日々熱心にご指導下さった校長先生はじめとする先生方のおかげと、深く感謝しております。 また、日頃から温かく見守って下さっているご来賓の皆様にも多数ご臨席賜り、共にお祝い頂きます事におきましても衷心より御礼もうしあげます。
山のあなたの空遠く
幸住むとひとのいう
噫われ人と尋めゆきて
涙さしぐみかへりきぬ
山のあなたになほ遠く
幸住むと人のいふ
ドイツの詩人カール・ブッセの有名な詩です。 しあわせがあの山の向こうにあると聞いて 訪ねて見たが 見つからなくて帰ってきた 聞いてみると、幸せは、あの山の更に遠くにあるのだという これは、そのまま読むと、追いかけても追いかけても幸せには手が届かないという詩に見えます。しなしながら、歳を重ねたのちに過去を思い出して「あのころが幸せだった」と、誰もが思うもので、それを併せて、もう少し考えてみると、幸せを探しているときこそ実は幸せなのだと教えてくれているのかもしれません。 卒業生の皆さんは春から、新たな環境の中で色々な経験を積んで行く事でしょう。 時には傷つき悩む事もあるでしょう。 どうか、そんなとき必ず、あとから思い出したらあの頃もしあわせだったと思えるようになると、そう信じていてください。 幸せとは、心の持ち方一つで、自分で創っていけるものです。 そんな生活の中で、お互いを思いやり、励ましあい、助けあえるような素敵な友人を、たくさん作って下さい。 それでもなお、挫けそうになるときは、この地に多くの仲間がいる事、お世話になった先生方、大切な家族、地域の皆様がいる事を思い出してください。 皆さんの未来に幸多かれと心から願い、私からの挨拶とさせて頂きます。 本日は本当におめでとうございます。 平成29年3月10日
卒業式の帰り、中学校近くの畑では菜の花がきれいに咲いていました。
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